【読書記録】リーダーシップのなかった僕がチームで結果を出すためにした44のこと 佐藤達郎
タイトル:リーダーシップのなかった僕がチームで結果を出すためにした44のこと
サブタイトル:ー
著者:佐藤達郎 クリエイティブ・ディレクター 多摩美術大学教授
出版社:実務教育出版
読み終えた日:2018/1/3
概要:
著者がリーダーになってからどのようにチームをまとめたかをまとめた本。
リーダーシップは先天的な資質ではなく後天的な訓練によって身につくスキルである。
まずやるべきは、主語を「私は」→「チームは」に変える
1章:リーダーになったら切り替えるべきスイッチ
リーダーとして変わったことを認識する。
仕事や成果の測り方はリーダーとプレイヤーでは大きく異なる。
自分でやった方が早いは封印する。
リーダーの成果はチームの成果である。チームの成果を上げることを一番に考える。
常にポジティブに振舞うこともリーダーの仕事である。
2章:部下の力を最大限に引き出すための思考法
部下が生かされていると思える仕事の任せ方をスル。
部下に考えさせ、成長、成果を実感できる風土作りが大切
仕事は任せる。プロジェクトの方針からブレていなければ細部は口出ししない。
リーダーは「方針を決める」、「山場で決断スル」、「他部署との調整」に力を入れる。
部下の愚痴は聞く。
仕事で最優先事項は部下の相談にのる事デアル。
部下を褒める時は人前で褒める事で効果が上がる。
3章:勝てる集団に導くチーム運営術
リーダーは仮でいいから結論を出すのが仕事。結論をいつまでも出さないことは仕事をしていないのと一緒。
間違いは認める。変更は理由を含めて説明して部下に納得してもらう。
チームの方針を示す。方針は部下が理解し、仕事に落としやすい内容にする。部下に伝わらないと意味なし。
リーダーはチームの顔である。外部との交渉では最前線に立つ意識を持つ。
4章:トラブルの時にリーダーがするべき振る舞い
トラブル時の動きがリーダーの評価につながる。
トラブルは初動が大切。トラブルが発覚したら直ぐに動く。
トラブルは無くならない。反省は後にして、まずは被害を最小限にする。事実確認は必要。原因がわからない対策もできない。
トラブル時は部下は責めない。トラブルはチームの問題=リーダーの問題
上司の意見は自分のルールで折り合いをつける。全て聞く必要はない。特に口出しだけの場合は大人の対応をする。
部下と揉めたら、「認める」、「説明する」、「指示を出す」、「得することを伝える」。これを根気よくやる。
所感:
自分はまだ、リーダーという立場を明示的に任されたわけではないが、
徐々にチームの運営や後輩の指導、プロジェクトの進め方を自分で考える立場になったので、
リーダーシップについて書かれている。本の中で薄めの本であり、世界のリーダーについて書かれていない本としてこの本を選んだ。
(正直、孫さんのリーダー術などは僕レベルでは斜め読みしても参考にならない・・・)
リーダーシップやリーダーの考え方として参考になる内容が多く今後、意識しながら仕事を進めていこうと思う。
特に「自分がやった方が早い」は僕の得意技になっている。
薄めの本でありしょうがないが、体験談に苦労話が欲しいと感じてしまった。
自己啓発本では辛抱強くや続けることを強調することが多いが、
実際にどのくらい続けたのかその間に発生した問題や苦悩がわかるような本を読んでみたいとも思った。
やること:
①リーダーとしてやるべき事を明確にする。プレイヤーとの違いを自分で認識する。
②思考の中心をチームに変える。「自分が」ではなく、「チームが」
③チームの成果を社内に売り込む。本には書いてなかったが、実感としてアウトプットは新しいインプットを呼び込む。
④リーダーはポジティブな空気をチームに作る。
⑤部下を生かして成長させる。
・部下の状態を把握する。
・今後の方向性を示す。(個人、チーム両方)
→部下に直接伝える。
⑥仕事を考えるのは部下。ヒントを与えて任せる。
⑦チーム内ドキュメントコンテストの実施。(成果を感じて共有できる場を作る)
⑧部下の話は笑顔で聞く。愚痴でも文句でも相談でも全て一回受け入れてから対策や手伝いを行う。
⑨仕事の最優先事項は部下の相談を聞く。
⑩上司の弱みを理解して埋める。上司も完璧超人ではない。
11チームの方針(目指す方向)を上司と相談スル。
12部下を叱らない。原因、問題点は明確にするが、相手を責めない。
13上司との意見調整はルールを決める。全ての意見を聞くことはできないからどこまで聞くかをルール化する。
→ルール化していないと感情と状況によって、苦労スル